助手席に君を
土曜日。

あまりに気張り過ぎてると思われたくなくて、一番お気に入りのジーパンとカットソーを来た。

教習所では、終始上の空。

村西さんも眼中に入らなかった。


約束の時間。待ち合わせ場所に行くと、すでに浩輔がいた。

「お待たせ!」
なるべく普段通りに。

「うん。じゃあ、行こっか。」
普段と変わらない、浩輔。やはり、友達として遊ぶのか。

「どこに行くの?」

「うーん。ボーリングでもいい?したいって、言ってたでしょ?」

言ったっけか?そんな事??でも、ボーリングは好きだし…
「うん!行こう行こう!」
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