流れ星との約束
5.入部
「1……2……3……」
「9人や。数えんの遅いぞ」
「あ、悪い。でも初日から9人か……最終的には20人くらいかな」
亮が呟くのを聞きながら、岸本俊輔は並んでいる新1年生を見る。彼らは帽子を取っているのでよく分かるが、全員が坊主頭だ。
同じ中学校だった吉田と千葉は知っているが、あとの7名は彼が知る選手ではなかった。
しばらくは、左胸に書かれている名前を見ながら接しなければいけない。
「今は9人いるみたいやけど、最終的にはもっと増えそう?」
キャプテンである松永が、一番端にいる、左胸に安藤と書かれた1年生に訊いた。安藤がはい、と答える。少し満足そうな顔をしながら松永は続けた。
「じゃあ取りあえず自己紹介からしてもらうわ。安藤から、名前と出身中学、志望ポジションとアピールポイントを言ってな」
「安藤カツヤです! 三笠中学出身です! 志望ポジションは投手で、アピールポイントは球の重さです。よろしくお願いします!」
1歩前に出て自己紹介した安藤は、頭を下げるとまた後ろに下がった。
次は神山という、俊輔が知らない生徒だった。
「9人や。数えんの遅いぞ」
「あ、悪い。でも初日から9人か……最終的には20人くらいかな」
亮が呟くのを聞きながら、岸本俊輔は並んでいる新1年生を見る。彼らは帽子を取っているのでよく分かるが、全員が坊主頭だ。
同じ中学校だった吉田と千葉は知っているが、あとの7名は彼が知る選手ではなかった。
しばらくは、左胸に書かれている名前を見ながら接しなければいけない。
「今は9人いるみたいやけど、最終的にはもっと増えそう?」
キャプテンである松永が、一番端にいる、左胸に安藤と書かれた1年生に訊いた。安藤がはい、と答える。少し満足そうな顔をしながら松永は続けた。
「じゃあ取りあえず自己紹介からしてもらうわ。安藤から、名前と出身中学、志望ポジションとアピールポイントを言ってな」
「安藤カツヤです! 三笠中学出身です! 志望ポジションは投手で、アピールポイントは球の重さです。よろしくお願いします!」
1歩前に出て自己紹介した安藤は、頭を下げるとまた後ろに下がった。
次は神山という、俊輔が知らない生徒だった。