流れ星との約束
どうしていいか分からず、遥斗がその場でキョロキョロと辺りを見渡していると、いつの間にか1人の2年生が目の前に立っていた。
「あっ……えっと……」
「ピッチャーやんな。俺はイトウ、ピッチャーやし。よろしく」
イトウと名乗ったその2年生は笑顔でそう言った。遥斗の緊張をほぐそうとしてくれているのが分かったので、彼は少し楽になった。
「よろしくお願いします」
「じゃあ、早く行こうぜ」
イトウはそう言うと、軽く走り出した。遥斗もそれについて行く。すると、安藤と1人の上級生が、それぞれ10メートルほど離れて立っているのが見えた。
その隣に並べばいいのだろうと遥斗は判断した。安藤の隣に並ばなければいけないのは嫌だが、そうしなければいけないのなら仕方がない。
遥斗らの後にも次々と1年生と2年生のペアが並んでいく。キャプテンであるマツナガ以外の部員が全員並んだとき、カイダの声が遥斗に聞こえた。何を言ったのかはよく分からなかったが、周りの様子を見ると、キャッチボール開始の合図だったようだ。
遥斗がイトウの方を見ると、既にボールが手から離れていた。遥斗は慌てて、そのボールに集中した。
「あっ……えっと……」
「ピッチャーやんな。俺はイトウ、ピッチャーやし。よろしく」
イトウと名乗ったその2年生は笑顔でそう言った。遥斗の緊張をほぐそうとしてくれているのが分かったので、彼は少し楽になった。
「よろしくお願いします」
「じゃあ、早く行こうぜ」
イトウはそう言うと、軽く走り出した。遥斗もそれについて行く。すると、安藤と1人の上級生が、それぞれ10メートルほど離れて立っているのが見えた。
その隣に並べばいいのだろうと遥斗は判断した。安藤の隣に並ばなければいけないのは嫌だが、そうしなければいけないのなら仕方がない。
遥斗らの後にも次々と1年生と2年生のペアが並んでいく。キャプテンであるマツナガ以外の部員が全員並んだとき、カイダの声が遥斗に聞こえた。何を言ったのかはよく分からなかったが、周りの様子を見ると、キャッチボール開始の合図だったようだ。
遥斗がイトウの方を見ると、既にボールが手から離れていた。遥斗は慌てて、そのボールに集中した。