流れ星との約束
入部して最初の土曜日、神山遥斗は宗と一緒に近所のスポーツ用品店へ行った。グローブをはじめ、必要な備品を買うためだ。
「宗、こっちこっち!」
「気持ちは分かるけどテンション高すぎや。少し抑えろ」
「え? ああ、悪い」
周りからの視線を感じて、遥斗は口を閉じた。こんなところで目立って得することは何もない。
目の前に並べられているグローブを眺めながら、宗が来るのを待つ。グローブの値段はどれも1万円を越えている。
宗にお年玉の残りを全て持って来いと言われたため、遥斗の財布には3万円近くが入っているが、これだけグローブが高いからだろう。
「遥斗、何でそんなん見てんねん」
「そんなんって……。今日はグラブ買いに来たんやろ?」
「ああ。でもそれは軟式用や。硬式用はこっち」
そう言うと宗は、反対側の棚を見る。確かに、今遥斗が見ている棚の上には軟式用という文字が書かれていた。
彼が後ろを見ると、そこにも多くのグローブが置かれていた。棚の上には硬式用という文字も書かれている。
しかし遥斗は、あることに気がついた。
「宗、こっちこっち!」
「気持ちは分かるけどテンション高すぎや。少し抑えろ」
「え? ああ、悪い」
周りからの視線を感じて、遥斗は口を閉じた。こんなところで目立って得することは何もない。
目の前に並べられているグローブを眺めながら、宗が来るのを待つ。グローブの値段はどれも1万円を越えている。
宗にお年玉の残りを全て持って来いと言われたため、遥斗の財布には3万円近くが入っているが、これだけグローブが高いからだろう。
「遥斗、何でそんなん見てんねん」
「そんなんって……。今日はグラブ買いに来たんやろ?」
「ああ。でもそれは軟式用や。硬式用はこっち」
そう言うと宗は、反対側の棚を見る。確かに、今遥斗が見ている棚の上には軟式用という文字が書かれていた。
彼が後ろを見ると、そこにも多くのグローブが置かれていた。棚の上には硬式用という文字も書かれている。
しかし遥斗は、あることに気がついた。