流れ星との約束
「宗は高校でも野球やんの?」
遥斗はふと気になった為、聞いてみた。宗は小学生の頃から軟式野球をやっていて、中学ではレギュラーだったはずだ。遥斗は帰宅部だったが、親友の勇姿を見るために何度か応援に行ったこともある。
遥斗たちの中学はそれほど強くはなかったが、3年生にとっては最後である夏の大会では京都市内でベスト16か8くらいまではいった記憶がある。あと一回で府大会にいけたのに、と宗が悔しがっていたのでおそらくベスト8だろう。京都市から8校も府大会にいけないことぐらいは遥斗にでも分かる。
「やんで。もちろん硬式を。綾北はそんなに強くないけどな」
「そっか」
綾北――綾波北高校は普通の公立校。甲子園出場の経験もなかったはずだ。宗の実力なら最上級生になったらレギュラーになれるかもしれない。また応援にも行こうかと遥斗は思った。
「遥斗は野球しいひんの?」
「俺が? するか。あんなん難しそうやし」
光の問いに少し笑いながら遥斗は答えた。
運動神経は自分でも良い方だと思っているが、中学時代も帰宅部だった彼には、部活に入るつもりなどなかった。
遥斗はふと気になった為、聞いてみた。宗は小学生の頃から軟式野球をやっていて、中学ではレギュラーだったはずだ。遥斗は帰宅部だったが、親友の勇姿を見るために何度か応援に行ったこともある。
遥斗たちの中学はそれほど強くはなかったが、3年生にとっては最後である夏の大会では京都市内でベスト16か8くらいまではいった記憶がある。あと一回で府大会にいけたのに、と宗が悔しがっていたのでおそらくベスト8だろう。京都市から8校も府大会にいけないことぐらいは遥斗にでも分かる。
「やんで。もちろん硬式を。綾北はそんなに強くないけどな」
「そっか」
綾北――綾波北高校は普通の公立校。甲子園出場の経験もなかったはずだ。宗の実力なら最上級生になったらレギュラーになれるかもしれない。また応援にも行こうかと遥斗は思った。
「遥斗は野球しいひんの?」
「俺が? するか。あんなん難しそうやし」
光の問いに少し笑いながら遥斗は答えた。
運動神経は自分でも良い方だと思っているが、中学時代も帰宅部だった彼には、部活に入るつもりなどなかった。