カウントダウン
キャンパス内にはスタバが2つあって、大学を出て5分ぐらい歩いた駅にも1つある。
残念ながらキャンパス内のスタバは両方混んでいて、あたしたちは駅に向かった。
「こっちも混んでるねー」
とにかく人が多い。
あたしはパタパタと顔を手で仰いだ。
「夏実ーぃ。 何飲む?」
「んー。 いつものー」
あたしは夏樹の腕に手を絡ませる。
歩く時とかもこれが一番落ち着く。
バカップルみたいにべたべたしていると、斜め前にいた人が振り返った。
「あ……」
明らかにあたしを見ている男性。
え……
でもあたし…こんな人見覚えないし。