Princessの掟
私は小さい時から二階堂グループを継ぐ為に沢山のことを勉強してきた。
それはとてもキツかったけど決して苦ではなかった。
多分、それはお母様やお父様がいつも笑って褒めてくれてたからだと思う。
私はお父様達に褒めてもらえると思うと余計頑張れた。
今度は……
私がお父様達に応える時なのかもしれない。
でも少しだけ……
少しだけ。
「お母様。少し私に時間頂けませんか?自分の中でちゃんとけじめをつけたいんです!!」
「分かったわ。あなたはそれでいいの?」
「はい。いいです。」
お母様に返事をすると食堂を出た。
自分で決めたのに心の奥が締め付けられるように痛かった。
初恋は叶わないっていうの本当だったんだ。
そう思うと我慢してた涙が一筋頬をつたった。