Princessの掟
「おはよう!二階堂さん。」
急に声をかけられた。
「ごきげんよう。覆紀さん。」
「優斗さぁー。アイツ自分の気持ちちゃんと言わないとこあるし、無駄に冷静で意味分かんない時あるかもだけど…突き放したりしないでやって。」
「………」
「わりー。こんな話して。このことは優斗には内緒で。」
それだけいうと覆紀くんは自分の席に行った。
何故か覆紀くんの言葉が心に引っ掛かった。
覆紀くんは私に何を伝えたかったの?
わからない。
それに…、突き放されそうなのは私のような気がする。