Princessの掟





それからあっという間に時間は過ぎて、後少しで今日最後の授業が終わろとしている。 



いつもと同じはずなのになんだか疲れた。 



たぶんその原因は拓磨くん。  



私に何かと構ってくる。



そのせいで優斗は疎か美吏那ともほとんど喋れなかった。 



でもたぶん拓磨くんはわざと私に声をかけて来ているわけじゃないんだと思う。 



だから余計憎めない。



キンコンカンコン 



「…じゃあ今日はこれまで。」



先生が教室から出ていくと皆は帰る支度をし始めた。 



私も帰る支度をしていると 



「百合亜ちゃん。帰りどっか寄って帰ろうよ。」



「……ごめんなさい。今日ちょっと。」



本当は何の用事もなかったけど… 



私の体力が限界だった。



しかし……、







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