Princessの掟




「今日こちらに呼んだのは付き合ってもらいたいことがあるんですの。」



「付き合ってほしいこととは?」



私がそう聞くと彼女は少し頬を赤らめた。 



私はすぐに優斗のことだと分かった。 



「…恥ずかしながら、優斗の誕生日プレゼントを一緒に選んでほしいんですの。」



「何故私が?」



私は引きつらないように笑顔で聞いた。 



「……それは…百合亜さんはお綺麗だから趣味もとても良いと思いまして、それに、優斗の誕生日は明後日なんです!!だから……」



「申し訳ないですが私はちょっと忙しいんですの。」



私はそれ以上聞きたくなくて茉莉香さんの言葉を切った。 



私の言葉に驚いたのか茉莉香さんは固まっている。



「……それに、自分で選んだ方が彼も喜ぶと思いますわ。」



「……そうですわね。図々しいことをお願いしてしまい申し訳ありませんわ。」


私の言葉に納得したのかさっきよら明るい表情になった。 



私って嫌な女だな。 



ただ彼女の為に優斗のプレゼントを選びたくなかっただけ。 






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