Princessの掟
それから、ご飯を食べながらいろいろな話をした。
「百合亜さん、拓磨は学校ではどう?」
「やめろよ!!恥ずかしいだろ。」
拓磨くんとおば様の会話が耳に入る。
「拓磨くんは学校でも人気者ですわ。」
「あら!そうなの?」
私の言葉で恥ずかったのか、拓磨くんの顔が少し赤い。
私は、そんな拓磨くんを片目に腕時計を見た。
12時30分。
美吏那、ちゃんと届けてくれるかな?
私がそんなことを考えていたら、
「じゃあ、後は2人でゆっくりと。」
母の言葉で私の両親と拓磨くんの両親が席から立った。
必然的に私と拓磨くん2人になってしまった。