Princessの掟
待ち合わせ場所に行くと彼は既に来ていた。
今日も悔しいくらいかっこいい。
私は一つ深呼吸をした。
「……優斗!!」
優斗は私の声に気付いたのかこちらに顔を向けた。
「5分遅刻だぞ。」
優斗は少し不機嫌そうに言った。
「いいじゃない。5分ぐらい!!ケチ。」
私の言葉でさらに不機嫌な顔になった。
私はその子どもさに笑いが込み上げてきた。
ダメ!!
わらっちゃ。
私はどうにか笑いを抑えた。
「………罰として、」
優斗はそう言うと私に近づいてきた。