Princessの掟
だけど彼の反応は予想外のものだった。
「…二階堂さんが何か?」
さっきと、全く表情を変えずに答えた。
「……ッ君は百合亜ちゃんのことが好きなんだろ?」
僕は単刀直入に言った。
「ふっ。以外と馬鹿?…そんなわけないじゃん。話ってそれだけ?」
僕が何も答えずにいると
「じゃあ、俺はこれで。」
僕に背を向けて屋上を去っていった。
僕はただ唖然と彼の後ろ姿を見つめていた。
「……くそ!どうなってんだよ。」
僕は訳が分からず髪をくしゃりとした。