Princessの掟
「そう。校長も言ってたけど期間は1年後。それまでに俺がお前を落とす。それまでにお前が落ちなかったらお前の勝ち。もちろん、婚約もしない。どう?」
「……分かったわ。その賭け受けるわ。」
期間は1年。
私は絶対に勝ってみせる。
「あと、言い忘れてたけど、俺今まで女落とせなかったことないから。」
勝ち誇った顔で言った。
落とせなかったことないか……。
「じゃあ私が落とせなかった女になってあげるわ。」
私はとびっきりの笑顔で返した。
「これからよろしく。プリンセス。」
「ええ。こちらこそ。」
プリンスに選ばれた奴は裏表のある最悪男だった。
そして、このプリンスの誕生が波乱の幕開けになるのだった。