Princessの掟
「よう、」
久しぶりに聞く彼の声。
毎日会っているはずなのに凄く懐かしい気がする。
「う、うん。」
上手く言葉に出来ない。
外では後夜祭が始まったのか音楽と皆の騒ぐ声が聞こえる。
言わなきゃ。
ずっと悩んできた。私はどうするべきか。
でも私が考えてたのは自分が傷つかなくてすむかってことだった。
優斗は傷つくよりも私に気持ちを伝えてくれたのに……。
私だけ逃げるなんてずるいよね?