Princessの掟
車から下りると女の人が抱きついてきた。
「百合亜ちゃん!!久しぶりね?まあ、また綺麗になって。」
その女性はまだ幼さの残る顔立ちだが、どこか上品。
「おば様、久しぶりですわ。今日はよろしくお願いしますね?」
「もちろんよ。百合亜ちゃんのためなら新しいデザインを考えてもいいわ。ここじゃなんだわ、さあ中へ。」
そして私の手をぐいぐい引っ張る。
「ちょっと分かってる?お母様、私もいるのよ?」
美吏那も私達に遅れまいと小走りで付いてくる。