Princessの掟
「こらッ!美吏那!はしたないですよ。」
案の定、おば様は美吏那を怒った。
「はーい。気を付けますわ。それよりどう、百合亜?」
おば様の言葉を聞き流し私にドレスを見せてきた。
「うん!とても素敵よ。流石おば様のデザインね。」
私の言葉にほんのり美吏那は頬を染めた。その姿は本当にかわいらしい。
「ありがとう!!じゃあ着替えてくるね?」
美吏那は来た道をまたドタドタと走っていった。
「美吏那!!走らないのーーー!!」
またもやおば様の叫び声が聞こえたのは言うまでもなく。
怒られた張本人は全く気にしてないみたい。まあそれが美吏那なんだけど。
「百合亜!帰ろう。」
「うん、今行く。」
私も美吏那のもとへ駆け出した。