Princessの掟
そう答えた私を校長は目を細めた。全てを見透かしたように。
「本当かしら…。私が見ていた限り貴女にの気持ちは変わったように見えるけど。」
「何をおっしゃりたいのか分かりませんわ。」
はっきりと言ってこない校長に少し苛立ちがおきた。
「じゃあ、単刀直入に聞くわ。」
ドキッ
心臓が激しく揺れる。
私は落ち着かせようと胸に手を添えた。
「貴女はプリンスが好きなんじゃない?」
「……それは、」
その言葉の続きが喉から出ない。もう分かりきってることなのに。