Princessの掟





そう答えた私を校長は目を細めた。全てを見透かしたように。 



「本当かしら…。私が見ていた限り貴女にの気持ちは変わったように見えるけど。」



「何をおっしゃりたいのか分かりませんわ。」



はっきりと言ってこない校長に少し苛立ちがおきた。 



「じゃあ、単刀直入に聞くわ。」



ドキッ 



心臓が激しく揺れる。 



私は落ち着かせようと胸に手を添えた。 



「貴女はプリンスが好きなんじゃない?」



「……それは、」



その言葉の続きが喉から出ない。もう分かりきってることなのに。 






< 293 / 441 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop