Princessの掟
「大変!!連絡するの忘れてた!!」
私は急いで電話をかけた。そうすると1コールも鳴ったか鳴らないかくらいで中原が出た。
「百合亜様!!」
いつもじゃあり得ないくらい大きな声の中原。
もう、鼓膜破けそう。
私は少し耳から離してしゃべった。
「ごめんなさい。校長に呼ばれてたの。連絡するの忘れてたわ……。」
私は素直に謝った。
「まったく。どれだけ心配したと思ってるんですか!!これからは必ず連絡してくださいね。車を門の前に付けますのでお早めに下りてきて下さい。」
いつもより低いトーンの中原はかなり怖かった。
「はい!今すぐ行きますわ。」
私は急いで階段を下った。