Princessの掟
「懐かしい。」
いろいろあったな……――――。
いきなり校長にプリンスを紹介されて、優斗と知り合った。
校長がいなくなったら態度が全く違うし。印象は最悪だった。
でも……。
意地悪だけど
ちょっと俺様だけど
私は……―――
そんな彼を好きなってた。
いざって時はいつも優しくて、勉強も運動もダンスも人並み以上こなして。
そんな彼を素敵だと思った。
「やっぱり…口では嘘言えても、心までは無理かぁ。」
百合亜は天上から見える満月を見上げた。