Princessの掟
「ほ、んと……?」
止まったはずの涙がまた溢れる。そんな私を優斗は優しく抱き締めてくれた。
「ずっと…悩んでた。…琢磨くんのことも、茉莉香さんのことも……。でもやっぱり、私も優斗が好き。」
「マジで?!…嘘じゃないよな。」
「うん。」
テンパる優斗を笑いながら答えた。
「笑うなよ。」
照れた顔も愛しいと思うのは彼にはまってしまったからかな?
優斗、私のそばにずっといてね。
「優斗。」
「ん?」
チュッ
「な、ななななななッ。」
「な多いし。」
私はいたずらっぽく笑った。
優斗の顔は真っ赤。
そんな優斗を見て私は笑っていた。