Princessの掟
しばらく待っているとドアが開いた。
「ごめんなさいね。職員会議が長引いてしまって。」
慌てて校長室に校長が入ってきた。
「忙しいのですね。僕達のことは気にしないで下さい。」
「あら、ありがとう!」
「校長。お話とはなんでしょうか?」
「そうそう。もう時期行なわれる隣の学校の竜黄学園とのダンスパーティーのことなの。」
竜黄学園とのダンスパーティーは毎年行なわれる行事のひとつ。
竜黄学園は隣の町にあるお金持ち学校。
私達の学校と違うのがお金持ちしか入れないということ。
私達の学校は学費免除の特待があるから頭の良い一般の人がいる。
あとは全寮生のこと。それ以外は全く変わらない。
「急で悪いのだけど、パーティーの始めを2人が踊ることが急に決まって。急だけれどダメかしら?」
「お安い御用ですわ。校長。」
「僕もお受けします。」
「助かるわ。じゃあお願いね!用は以上よ。」
「では、僕達はこれで。」
「失礼致しますわ。」
私達は校長室を跡にした。
そして、来月行なわれるパーティーが波乱の幕開けになることはもう少し先の話。