Princessの掟
「2週間ほど眠られていて、栄養が点滴だけでしたので夕食はしっかり食べてくださいね。」
「はい、わかりました。」
「じゃあ失礼するよ。もし何かあればナースコールしてくださいね。」
それだけ言って病室を出ていった。
「良かったわ。百合亜!!」
ドアの方にいた美吏那が駆け寄ってくる。
「ありがとう。」
「百合亜ちゃんが刺された時は本当に驚いたよ。」
琢磨くんも美吏那の後ろから顔を出した。
「全くだ。いきなり飛び出すし。」
「それは……。」
何て言うか、
そのねぇ…体が勝手に動いたと言いますか。
危ないって分かってたんだけど。
優斗が危ないって思ったらなんて恥ずかしくて言えないけど。