Princessの掟
「でも…まあ…お前には感謝してる。お前のおかげで刺されなくてすんだし。」
そう言うと優斗は後ろを向いてしまった。
「やけに今日は素直だね?城東くん。」
「ほんとだわ。」
琢磨くんと美吏那が優斗をニヤニヤしながら見る。
「う、うるせーな。」
からかわれてイラっときたのか優斗は病室を出て行ってしまった。
「あーあ居なくなっちゃった。」
琢磨くんはドアの方を見ながら答えた。
「もうっ!2人がからかうからよ?」
「えっ、だって…ねぇ?琢磨くん。」
「そうだね?美吏那ちゃん。」
2人は意味ありげに笑いあう。
その姿はかなり不気味。