Princessの掟
トントン
ノックをして中に入る。
ここ、校長室に入るのも習慣みたいになっていた。
「あら、プリンセス。…じゃないわね、百合亜さん。」
クスッと笑いかける校長。
ソファーを見ると優斗もいて優斗の前にまだ幼さの残る男女2人が座っていた。
「さぁ百合亜さんも座って。」
校長にすすめられて優斗の隣に腰を下ろした。
「あなたたちの最後の役目よ。」
校長の言葉に気持ちがどしっと重くなるのを感じる。
そんな私を優斗は何も言わず、手を握ってくれた。