Princessの掟
「頑張ります。」
まだ不安に溢れたその表情は私がなった時となんら変わりなかった。
これからが大変よ。
緊張しきった表情の新しいレディーを私は見つめた。
きっとあなたも素敵な恋をするわ。
「あなたたちはご存知かしら、掟について。」
そう尋ねると首をかしげた。
「なんですの、その掟とは…。」
緊張で固い顔をしたプリンセスに笑いかけた。
「それはね、一番大事な掟なの。
プリンセスの掟。」
「プリンセスの掟……、」
「期限は3年後のクリスマスパーティー。それまでに隣にいるプリンスを好きになった場合婚約。」
「それがプリンセスの掟なの。」
「えっ?!そんな、」
また新しい恋の始まり?
【完】