Princessの掟
少しお腹が減ったから、少し早いお昼にすることにした。
「何かご希望でも?」
「うーん。特には。」
「じゃあお任せでいいな?」
そうすると何処に向かうのか言わずにてくてく歩き始めた。
気付くとかなり先まで行ってしまっていた。
「ちょっちょっと待ってよ!!」
私が叫ぶと足を止め、こちらを振り返った。
「早くしろよ。」
私は走って奴の元へ行った。
「だって、さっさと1人で行っちゃうからじゃない!」
「ついてくれば良かったじゃん。」
そういうとまたさっさと歩き始めた。
「だから、1人で行かないでよ。」
私はなんとか奴にくっついて歩いた。
なんだかんだ言って私が待ってと言うとちゃんと止まってくれた。
以外と優しいとこあんじゃん。
この時私がそんなことを思ってたなんて奴は知らない。