Princessの掟
その後すぐに料理が運ばれて来た。
「すっごい!おいしいそう。」
色とりどりの料理。
見た目もすごく綺麗。食べるのが勿体ない。
「喜んでくれて良かったよ。」
「じゃあ頂きます。」
私達は終始無言で料理を食べ続けた。
でもなんだかこの沈黙は居心地が良かった。
たぶん少しだけど、お互いにある壁が少し薄くなったからかもしれない。
私はこのお店と料理が大好きになった。
また来たいな。
今度は美吏那を誘って行こう!きっと喜ぶと思うし。
最後の豆腐で作ったアイスのデザートを食べ終えたころ。
「そろそろ行くか?」
「そうだね。」
私達は席を立ち会計に向かった。
私がお金を出そうとすると優斗によって制された。
「俺が出すからいい。」
「そんな悪いわよ。私も出す。」
そういいお金を出そうとした。
「いいから!!」
奴があまりに言うからしぶしぶお財布を鞄にしまった。