Princessの掟
あちこち歩いている間に夕方の4時ぐらいになっていた。
「お前に見せたいものがあるんだけど付き合ってくんない?」
「見せたいもの?別にいいけど。」
「車回すから。ちょっと遠いんだ。」
そういうと奴は携帯で電話をかけ始めた。
奴の携帯は黒で何もストラップがついていない。奴らしいっていったら奴らしいけど。
奴が電話をかけてしばらくすると目の前に車が止まった。
「どうぞ。」
運転手さんが開けてくれたドアから中に乗り込んだ。
私の後から奴も乗り込んだ。
私は気まずいので窓からの景色をずっと見ていた。