Princessの掟
優斗に連れられてさっきいたテラスに来た。
「これで良かった?」
「えっ?」
優斗が言った意味が分からず首をかしげると
「だってお前俺を見て助けてって目でいうからさぁ。」
少し目線を外していう優斗はなんだか可愛く思えた。
「ありがとう。」
「………」
何も返事はしなかったけど少し笑ったような気がした。
「そろそろ行こうぜ。」
そういい中に入ろうとした優斗を私は引き止めた。
いうなら今しかない。
「話があるの。」
私は優斗の目を見て言った。私の表情から悟ったのか優斗も真剣な顔で私を見た。
ふぅー
私は深呼吸をすると優斗の顔をしっかり見た。ほんとは恥ずかしいから違う方を見ていたい。
でも優斗もちゃんと私を見てくれている。
だからちゃんと向き合わなくちゃいけない。
「あのね……。」
私が言い出した時、
「優斗!!」
かわいらしい声で優斗を呼ぶ女の子。
「ここにいたのね?捜したわ!」
「わりぃー。広すぎて。」
そう笑う優斗は優しいものだった。
「素出してるし。」
私は2人を見ながらボソッと呟いた。