Princessの掟
私はいつもと変わらず教室に入ると、
「ごきげんよう。百合亜さん!」
「ごきげんよう。」
私は自分の席に鞄を置き席に座ると私の前の席に美吏那が座った。
「百合亜聞いた?」
「…何を?」
「転校生が来るみたいなの!!」
かなりの情報網の美吏那はもうすでに耳に入っているようだ。
「それは聞いたわ!可愛いい女の子とか。」
「なーんだ。知ってたの?私たまたま見ちゃったんだよね!!百合亜に負けないぐらい可愛いかったよ?あっ!私は百合亜の方が可愛いいと思うけど。」
「ありがとう。でも珍しいわよね?こんな時期に。」
私はなんとも言えない胸騒ぎを感じた。
私達がこの話で盛り上がっていると、隣の席が引かれる音がした。
隣を見るとやはり優斗が座っていた。