Ｐrincessの掟

「なんで俺のこと名前で呼ばないわけ？」


「……」


はっ？　


真剣な顔して何を言うかと思ったら　


「そんなこと？」



ため息をつきながらいうと


「そんなことって大切だろ！！俺はちゃんと呼んでんのに。」



そんなことをいう優斗はいつものクールじゃなくて子供のような感じだ。　



なんかすごく笑えてくる。　



「アハハ！！」


「何笑ってんだよ！」


「だって優斗、真剣な顔でそんなこというんだもん！」



私はさりげなく優斗の名前を言った。　


私の言葉をちゃんと聞いたのか少し顔を赤らめている。　



「顔赤いぞー！！」



私がからかうと　


「うるせぇー。」


そっぽを向いてしまった。