Princessの掟




その人物は教卓の前に立つと、黒板に名前を書き皆の方を見て 



「初めまして、五十嵐拓磨と言います。よろしくお願いします!」



「「キャーかわいい!!」」 



なんと私のクラスに転校してきたのはあの拓磨くんだった。 


優斗の方を見ると、優斗も驚いたのかしばらく固まっていた。 



私はまた前の拓磨くんの方を見るとこちらの視線に気づいたのか、ニコッと笑ってきた。 



「じゃあ席は、二階堂の左側の席に。」



えっ? 



私は今までなかった隣の席を見た。 



どうするのよ!! 



優斗と拓磨くんに挟まれたら絶対変な空気流れるし……… 



私が頭の中でいろいろ考えているうちに、隣の席に拓磨くんが座った。 



「百合亜ちゃんよろしくね?」



ああ、 



これから大波乱の幕開け? 







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