【短編】花学園

「中２の時に付き合っててね、その人、あたしの初恋の人でさ。」


「なんで別れたの？」


「彼の親の仕事関係で、オーストラリア行くからって、彼に言われて。それから、連絡取れてなかったし。」


「美衣子は、その先輩のことまだｽｷなの？」


「そりゃー、振られた男なんかに興味ないし、他にｽｷな人いるし。」


「その、ｽｷな人って？」


「なんでそうくるの？」


「いーじゃんいーじゃん。」


「無理っ教えてれない。」

「ケチー」


「ケチでｹｯｺｰです!!」


だって、ここで言ったら、告白ってことでしょ？



まずあたしそんなキャラじゃないしー。



「まっ、お休みー☆」


「ちょっ、まだ聞いてないぞっ！」


「また今度ね♪」


私は水裏にそう言って、スキップしながら部屋へ戻った。