【短編】花学園
―突然のことだった。
「入っていいですよ。」
私たちの紹介が終わったみたい。担任に呼ばれた。
転校生は私と2人いて、その子から先に教室に入って、続いて私も入った
・・・えっ?
…男子ぃ〜<emj:160>
…ちょっと待てよ
空気の読めないアタシ。
あっ、ココ元男子校だった〜!?
やっと空気が読めたアタシ。遅いよ〜…
半分訳のわからないまま、担任に指示された席に座った。
げっ、アタシの席の隣、男の子じゃーん…
「よろしくね。上田さん。」
そんなこんなで学校は終わり、寮に1人で帰ろうとした時
「美衣子ちゃん!一緒に寮まで行こ〜」
その声に振り向くと、今日私と一緒に転校してきた、唯一の女子、萩原愛理ちゃんだった。
「いいよ〜」
いいな…愛理ちゃんは。小顔で美人で背がたかくて、茶髪に少し柔らかいパーマ。制服の胸元のボタンは少し開けて、ネックレスが見える。スカートも、普通の丈より上で、アタシとは大違い。
アタシなんて、髪は黒髪ストレートでメガネをかけて、制服も普通に着て…。
おもいっきりダサコちゃん。
アタシがもし男だったら絶対に愛理ちゃんにホレるね。
っとゆうか、もう男子から超人気だし。