【短編】花学園
「なに?話しって。」



「やっぱ、ちゃんと話さなきゃなって思って。告白のことなんだけど…」


今日はケータイは鳴らないよなっ!?


大丈夫。電源切っといたから。



「あたしも、水裏のこと…」


少し震える口。ヤバイ!!キンチョーするっ!!


「スキだよ。水裏のこと。」

やっと言えたこの一言。

ずっと言いたかったこの一言。


「オレもだよ。」


そう言われ、私たちは抱き合ったんだ。



水裏の温かい温もり。


これがずっとほしかった。

ずっと水裏は、私を待ってくれたのに、私はそれに答えられなかった。


でも素直になった今、どこを向いても、水裏はいる。


大スキだよ。






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