【短編】花学園

2つの恋

「で、どうすんの?」


2人で手を繋ぎ、芝生に座った。


「なにが!?」



「愛理ちゃんのこと!」



「あんなの断るに決まってんじゃん」


「そっか…」



内心ドキドキ。

内心不安。

内心嬉しい。



「でも、愛理ちゃんどうやって言うかなー?」



「まーそんなことどーでもいいじゃんっ」



「よくないのっ!…女の子にとって妊娠は、大変なことなんだから。まぁ、そりゃー男子になんてわかんないけど?」



「木谷がいるから大丈夫!!」



「大丈夫って、なにが大丈夫なのよ?」


「いや、それはまだ言えないんだけど・・・」



「なによ。言いなさいよ〜」



「まぁ、寮に帰ればわかるんじゃね?」



「じゃ帰る。」



「そんなに気になんの?」


「好奇心ですー!」




私たちは、スキップで帰った。








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