【短編】花学園
なぜだろう?


いろんな人たちがたくさんいるのに、


なぜか、水裏ばっかり見てしまう。

見たくなくても、ついつい目がおってしまう。


なんだろ?この気持ち。


「あっ、美衣子ちゃん、さっきから水裏くんばっかり見てる〜っ」


愛理ちゃんが少し怪しげな顔をしながら言ってきた。

「あっ、いやっ。別に…」

ヤバーイ…愛理ちゃんに完全に見破られてる…。


「愛理ちゃんこそ、木谷のことスキなの?」


「うーん…どうかな…」


きっと相手だって、こんなカワイイこに惚れられたらいいだろーなー。


「で、スキなの?水裏くんのこと。」


「えっ…うん…まぁ。あっ愛理ちゃんこそ、どうなのよ?」


「あたしは、水裏くんか、木谷くんだったら…水裏クン派かな…」


「えっ!?」


「ほら〜、一目惚れってやつ?カッコイイしさ〜!」

愛理ちゃんが一目惚れ


じゃあライバルってこと!?

いやっ、無理無理無理無理無理無理〜!!


どう考えても差がありすぎでしょ?



でも、愛理ちゃんが本当にライバルなら、あたし・・・




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