あなたと私
春恋

気になる男の子

中学2年、春


私、高野璃香は今日から2年生。
いい恋できるかな。
期待を胸にウキウキしていた。
中学1年のときは、本気で本当の恋を
見つけ、友達を1人失いました。
けど、本気で本当の恋は
────これからでした。




この時の、私の好きな人。
これが、加山大樹。
小さいけど、1番目立つ男の子
童顔で可愛い顔なんだけど
なぜかかっこいい、すごくモテる男の子。


「やっぱ違うクラスか~…。」

私は、2年3組。
大樹は、2年1組。


「ふう…。」


後ろから聞こえるため息。
多分この時きっと、後ろにいる
理香子も同じ事を思っていただろう。
そう…彼女も大樹が好き。
私が失った友達の冨藤理香子
小1の時からの親友だったのに。
どうして、恋は友情さえも苦しめるのだろうか…。


「理香子っ!何組?」

「…一緒。」


冷めた返事、もうなれちゃったよ
そう彼女にこの気持ちはバレていた。
理香子も3組、何かあったら耐えられえないかもな…。



「じゃあ、これで1年5組ともお別れだ!!
皆にさよならを言って夫々のクラスに行け!!!」

担任の先生の最後の一言。


「皆!!ばいばーい★」

「ばいばーい!!」


親友の奈津も、由美も、由香も
全員違うクラス。


ちょっと不安だな…。
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