あなたと私
「理香子!一緒に行こう★」

「いいよっ!」


誰が居るんだろうとか、
かっこいい人いるかなとか
そんな話をしながら向かった2年3組の教室。


ガラッ

扉を開くと、少人数だけど
同じクラスになった人が居た。


「理香子って38番?」

「うん、また璃香の後ろだし★」


そう、私達は同じクラスになると
いつも前後ろの席。
離れ離れになったことは1回もない。


「1年の時もだったよね~」

「うん、うん♪」


ちょっとは仲直り出来てるのかな?
大樹の話は、2人とも避けて話してる。
それは、今でもずっと変わらない。


他愛もない話をしていたら、
教室にはたくさん人が居た。


「何か、陰キャラ少ないね♪ラッキー★」

「うん、明るい子ばっかり!」


「璃香、理香子っ!」

いきなりやって来た高い声。
この声の持ち主はあの女しか居ない。
私の嫌いな…

「亜美~っ!!!」


牧亜美、嫌いというかニガテなタイプ。
私と、理香子と同じ部活でテニス部の子。
でしゃばりだし、男たらしだし。
本当ニガテ…。


「璃香~っ!!」

もう1人、やって来たのは今井愛。
よく一緒に帰る子。
愛もテニス部で、亜美とは正反対の性格。


「え?亜美も愛も3組~?」


「メンツいいじゃん、本当に!」


私達の興奮はMAXだった。


< 2 / 27 >

この作品をシェア

pagetop