あなたと私
「おい、梅~」

「あー??」

ちらっと私のほうを見て、小野は梅村君に近付いていった。
一瞬で分かった。
あの事だって。

「気が早いよ~…」

恥ずかしさのあまり、教室から逃げ出すように
理香子と食堂へ向かった。


今頃言ってるんだろうな~…

梅村君、何て答えたんだろう…


「~香っ!…璃香~??」

「…っ?!はい!!」

「何?どうしたのボーっとして…」

心配そうに私の顔を覗き込む理香子


「うん…ちょっと梅村君のことで…。」


私と理香子はカレーを頼んで席に着いた。
理香子になら全部言おう…。



「あのね、私梅村君に告白したかもしれないんだ…」


「ぐふっ…」

理香子は驚いていたのかむせていた。


「大丈夫?」

「うん」

理香子は水を一気飲みして「それで?」という顔をした


「まだ返事はわかんないんだけど…小野が勝手に」


「ふーん、てか美術の時の話でしょ?」


「うん。そう」


同じ班だから知ってるか…。
あぁ、返事どうなるんだろう。
知美が居るからフるのかな?
でも…

「でも、梅村は知美のこと嫌いなんでしょ?大丈夫なんじゃない?」


私も、理香子と同じこと思った。


「そうだよねっ」

「うん!自信持たなきゃ!」


相談してよかった。
そう思ったんだ


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