あなたと私
次の日、重い体を起こして
幸と一緒に学校に行った。


ガラッ

「ふわぁぁ…あっおはよ~★」

「おはよー璃香ちゃん」

「あはよ~桃ちゃん♪」


桃ちゃんとは、同じ塾だった子。
今は他のとこらしいけど。
同じ部なのにあんまり喋ったことがない。
この子にはお世話になってる
今でも、多分きっとこれからも…。


「みんなおはよ~★」

「おはよ~っ!」


私が席に着いた頃には
理香子も、愛も、瑠衣も居た。
そしてあの人も…。
私等4人は、近くの席。
だから、先生によく怒られてたよね。


「何か今日委員会決めるらしいよ。」

「げ。まじ~?」


委員会とかかったるい。
けど、部活の中で決めていた。
璃香は環境委員、理香子は保健委員。
なぜかって?
テニス部が保健室に溜まっていられるように
掃除をサボっても怒られないように。
ただそれだけ、単純な考え。


「私環境委員なんでよろしくだし★」

「え?え?私は保健だから~っ!」


もう大丈夫、理香子との仲は
大部、戻ってきていた。
そう思っていた私が甘かったのかな…。



「は?お前等委員会やんの?」


隣からいきなり声を掛けられた。


「いかんの?やっちゃ!」


まじウザイ、私の隣の小田。
名前に「小」が付くから
身長も小さいのだろう。
小さいくせに、態度がでかい。
小学校の頃から嫌いな男子の1人。



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