あなたと私
それから一週間が経った、
帰り部活の時間
私は、現実を知った。

「り-か-こっ!Let's play tennisだよ~★」

「うん、行こ-う」

いつもどおり理香子と
部活に行く………

「ばいばい、知美★」

「ばいばいっ!」

知美っていうのは
最近出来た友達。


知るはずなかったよ
この後に知美に起きた事件の事なんて
出来れば知りたくもなかった
神様…あなたはどこまで私の敵なの?


「梅~!」

「何だー!小田~!」

「お前さ-〇〇に告るのー?」

「おー」


え…?
小田が言ってる『梅』とは
梅村和樹のことだった
そう、私の心の隅に居る人。
この時は気付かなかったんだよ。
鈍感だったのかな…
馬鹿だったのかな…


「ね-今梅村君誰かに告るとかいってなかった?」

「うそ、誰に?」

「それがわかんないんだって。」

「亜美に聞いたら分かるんじゃない?」


確かに…
でも聞かなきゃよかった…
後悔なんて、どんなにしたって
しちゃうもんなんだよね………
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