あたしの執事
意味深な態度をとった後、部屋を出ていった如月。あからさまに何か隠してることが分かった。


「何…アイツ…」


ポツリと呟いたあたし。そのまましばらくボーっとしている内に、いつのまにか眠りについた。


「千秋ちゃん、千秋ちゃん。こんな所で寝ていたら風邪引くわよ」


繰り返し名前を呼ばれた所で、目を覚ます。叔母さんが帰ってきたのだ。


「…ん…おはようございます」

「あらぁいいのよ、千秋ちゃん。私をお母さんだと思って話して」

「ありがとう、叔母さん」

「あ、そうそう。これ見て、新しい学校の制服よ」


叔母さんの手にはブレザー式の可愛らしい制服が、包むようにして持たれていた。


「結構生地もデザインもいいわよね。お気にめされたかしら?」

「はい」



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