あたしの執事
世界が破滅してもいいと思った。よりにもよって、あんな悪魔と一緒のクラスだなんて。
同じ学校という錘もあるのに…
「じゃあこのへんでそろそろ失礼するわね。千秋ちゃん、夕飯食べてないでしょ?気が向いたら、いつでも玲に頼んでね」
「は、はい…」
気は更に重くなったまま、あたしはうつ伏せた。叔母さんは部屋を出て行った。
「千秋様、失敬かとは思いましたが、ご夕食を持ってまいりました」
ドア越しから聞こえた今一番会いたくない奴の声。
あたしの機嫌は、余計に悪化する始末。
「…入っていいよ」
不本意だったものの、わざわざ持って来てくれたのに、そのまま返すのは可哀想だという想いから、部屋へ入れる。
「失礼します」
「ねえ、あのさ…如月もあたしと同じ学校に通うって本当?」
「通うんじゃなくて通ってんだよ…っといけね。はい。おっしゃるとおりです」
「無理しなくていいよ。素でも、もう慣れたから」
「そういうわけにはいきません。雪子様がいらっしゃいますので」
同じ学校という錘もあるのに…
「じゃあこのへんでそろそろ失礼するわね。千秋ちゃん、夕飯食べてないでしょ?気が向いたら、いつでも玲に頼んでね」
「は、はい…」
気は更に重くなったまま、あたしはうつ伏せた。叔母さんは部屋を出て行った。
「千秋様、失敬かとは思いましたが、ご夕食を持ってまいりました」
ドア越しから聞こえた今一番会いたくない奴の声。
あたしの機嫌は、余計に悪化する始末。
「…入っていいよ」
不本意だったものの、わざわざ持って来てくれたのに、そのまま返すのは可哀想だという想いから、部屋へ入れる。
「失礼します」
「ねえ、あのさ…如月もあたしと同じ学校に通うって本当?」
「通うんじゃなくて通ってんだよ…っといけね。はい。おっしゃるとおりです」
「無理しなくていいよ。素でも、もう慣れたから」
「そういうわけにはいきません。雪子様がいらっしゃいますので」