あたしの執事

別世界の始まり

早朝AM5時。あたしは『ある声』で幸せな夢から突き落とされる。


「千秋様、お目覚め下さい」


聞いてるだけで腹が立つ。こんな奴にあたしは毎朝起こされるのか…


「早く起きねーと、その場で冷水ぶっ掛けてやるからな」


更なる不発弾が待っていた。『もうこんな執事いらないのに…』と心の中で呟く


「そんなことしたら、すぐさま叔母さんに言いつけてやるんだからね」

「バーカ、今日は雪子サマはいねぇんだよ」


…あたしに対する発言がやけに達者なのも、そのせいと悟った。


「さっさと飯食うぞ。俺が作ったんだからな。残すなんてことしたら、犯すからな」

「あのね!朝から下ネタやめてくれない?言われなくてもちゃんと食べますから」


本当にこの執事の神経と言ったら、ゴキブリ並みだ。ありえない言葉を次々と放ってくる。


「あー…学校面倒くせぇ」


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