あたしの執事
あたしは持っていたフィレのステーキを食べてみる。その瞬間、ほのかにする甘みが口いっぱいに広がった。


「美味しい…」

「当たり前だ。このバーカ」


如月が調子付いたように顎を引くのがどうしようもなく腹がたった。


「馬鹿って…それが主に対する執事の態度?」


あたしがそう言ってやると、如月は顔を歪めながらこちらを見た。


「言っとくけどな、学校では全てにおいて敬語を使わなきゃいけねーんだよ。あー考えるだけでもだりぃのに…だから、ここでめいいっぱい地で過ごしてやるの!」

「はぁ!?何それ、当たり前のことじゃない!そんなの文句言ったって仕方ないでしょ。アンタはあたしの執事なんだから」

「あーハイハイ。そーですね」


如月の適当なその喋り方があたしのカンに触る。


「むっかつくー!」


それでもコイツはあたしの執事であることには変わりない。


「行きましょうか、千秋様」
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