あたしの執事
あたしは如月に本心を洗いざらいぶちまけ、その場を後にした。


「えーと…2年3組は…と」


首を四方八方に向けながら進む。長いことそうして歩いていると、突然誰かに肩を捕まれた。そして微笑を向けられる。


「ちょっとよろしいかしら。佐倉千秋さん」

「…はい?」


巻き髪にレースがついたピンクのバレッタ。典型的なお嬢様スタイルだ。


「あっのぉー何かご用ですかね?お嬢様方」


あたしは、前科の心当たりもなく呼び出される。


「あら、とぼけなくてもよろしくってよ。アナタ、玲様を周囲の目の前で『汚物』呼ばわりしたそうね」


汚物の意味を分ってて使っているのだろうか…


「…だって如月はホントにうんこだし…」

「お黙り!はしたないですわ。しかもなんなんですの?如月なんて…無礼極まりないですわ」
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