あたしの執事
意表づいた如月の登場のおかげで、辺りが静まり返る。


「なんでここにいるって分かったの?」


少し歩いた所で、あたしは尋ねた。


「千秋のいる場所なんてだいたい分かんだよ。心配かけさせんな」


怒ったような如月のその口調が胸に響く。


「…」

「…さっきは悪かったな。言っとくけど、社会勉強なんかじゃねぇから」

「…ふっ…」

「だから…もう泣くんじゃねーよ」


正直怖かった。新しい学校の初っ端から囲まれて、如月の存在が社会勉強のためだけに、あることを知って…

だから今ある如月に心から落ち着くことが出来た。
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