あたしの執事
「薬のついでに下剤も買っとこうかな…」


全ては如月を陥れる目的のため。あたしは、好きで下剤なんか買わない。


「あと…あ、如月ミント切らしたっつってたな。一応買っとくか」


指を丁寧に折り曲げながら、買うものを把握し財布の中を見る。


「これ…何十万入ってんの…」


黒い、いかにも高級そうな革で出来た如月の財布。

支払いは、カードといわれたものの、金色に光った綺麗なカードになど、恐れ多くて触れやしない…


「どーすんのよぉ…あたし」


早くも途方に暮れてしまった、その時だった。


「千ー秋ちゃーん」


先日何処かで耳にした声…梓さん?


「偶然だね。てか、もう運命!?きゃっレズなんて初めてぇ」
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